アロフェンについて

アロフェンは吸着剤として、錠剤型やシート状に加工・成形され、食品、医薬品、電子部品などの包装に使用されています。


アロフェンとは

アロフェン(地質学名)とは火山灰由来土壌が長期間、風化することによって生成した多孔質・非結晶性のシリカ・アルミナ系鉱物です。
主成分の組成はAl2O3・SiO2・nH2Oとして表されます。非常に微細な気孔を多く含むため、大きな比表面積を持ち、毛細管現象によって物理的に吸着・吸湿します。


シブレット画像

シブレットはAl2O3・SiO2・nH2Oを主成分とする多孔質で非晶性の物質(シリカ・アルミナ系の天然の粘土・地質学名アロフェン)を成形打錠し、その表面をコーティング加工・紙包み加工等を施した、化学的に安定した高い吸水能力を持つ安全性の高い錠剤型の乾燥剤です。


セカード画像

セカードはAl2O3・mSiO2・nH2O+Al(OH)3で表され、X線分析によれば非晶質のゲルで、シリカとアルミナの両機能をもち、たとえば気体の場合低湿度の環境では、アルミナゲルや結晶性の合成ゼオライトのように働き、高湿度ではシリカゲルのような働きをします。このほか、ある種の活性炭等を配合成形したものなど、それぞれの特異性質を兼ね備えた、吸着剤です。


アローシート画像

アローシートはシリカ・アルミナゲル(学名:アロフェン)にパルプ及び適量のバインダーを添加してシート状に成形・加工された乾燥剤です。(シリカ・アルミナゲル:パルプ=50:50)

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